会社員時代はキャリアについてどう考えていた?

この記事は以下音声をテキストにした記事になります。

 

#52 会社員時代はキャリアについてどう考えていた?

 

「クマさんは会社員時代ご自身のキャリアについてどのように考えられていましたか?

最近やっとやりたかった仕事に就けたのに、私の成果とは関係ない組織の都合で望まない部署に異動になりました。

組織に所属している限りは仕方がないことですが、その移動に対して本部長の言ってることがコロコロ変わって信頼できなくなってしまいました。

早速転職サイトに登録して行動中ですが、ぜひハタラクマさんの考え方などを教えて頂けると嬉しいです。

 

という質問に回答していきます。

 

ありがとうございます。

会社員時代のキャリアですね。そうですね。

 

なんかキャリアとかって、ちょっと意識高い感じの人が使う言葉だなって思ってて、私はもちろん(仕事は)ちゃんとやってたし自分のベストは尽くせていたとは思いますが、キャリア形成とかそんな意識の高い感じではあんまり考えてなかったです。

 

それよりは、この仕事をずっと続けるのかなーって思ってて。。

続けるにしても、体力的に結構きつかったんですよね。

 

精神的にキツイというのもありましたが、

それ以上に体力がキツくって。

拘束時間とかも、私はそんな残業してるほうじゃなかったけど

1日8時間働くって結構大変じゃないですか。

 

これ一生続くのかなと思って、もっといいやり方ないかなとか。

もう効率が悪いことが多いって感じてたので。

 

そういうのを模索してはいたと思いますね。

だけど自分のキャリアっていうところまで、考えてはいなかったです。

ただ純粋に、これずっとやってるのってキツイなって思ってたって感じです。

 

あとは単純にお給料上がんないかな〜とか、そのぐらいしか考えてなかったですね。

組織に属してる限りは、やっぱり、自分の考えだけでは動けないところがあって。

 

で、私はその会社員時代に意識してたのは、

プランド・ハップンスタンス(Planned Happenstance)理論っていう考え方です。

 

これは、日経かなんかのセミナーに参加したことがあって、そこに行った時に聞いたんです。

私も、仕事とかこれからの生き方っていうのは、30代前半とか結構模索していて、なんかいろんな考え方を吸収したいなって思って、セミナーとかも行った時期があって。

 

そのプランド・ハップンスタンス理論とは、どういうことかを簡単に言うと

『キャリアっていうのは、ほとんど偶然で出来てる』と。

 

何かの能力を発揮するのは

例えば、自分が望まないことをやったりとか

急に何かをやらせられたことによって

その能力が発揮されてそちらの道のプロフェッショナルなったとか、そういう感じで。

 

もちろん自分が望んで進むこともあるけど

キャリアのほとんどは自分がもともと望んでたっていうことよりも、色んな偶然のきっかけで形成されていくものだ、みたいの話を聞いて。

 

ああ、なんかこれ合ってるなって思ったというか、そうなんだろうなって思ったんですよ。

 

望まないと言うか自分の意図しない動きをすることによって

そこからまた何か見つけたりとか

その出来事によって、また違う道を模索したりとか

すべて偶然出てきてるから、その偶然をうまく使えるようにやっていこうみたいな考え方を聞いて、これだなって感じて。

 

実際、私のこれまでの仕事を振り返ると

転職とかもやっぱり望まない環境になって、その中であがいてあがいて違う道を模索し始めたとか。

 

前の前の会社が夫と一緒だったんですけど

夫と仲良くなったのも、部署異動になってたまたま席が近くなって

話す機会ができたからちょっとお話しして

二人でご飯とか食べたりするようになって

それで付き合って結婚したとかいうのもあるので。

 

それもね、本当に偶然なんですよね。

だから席が近くなければたぶん仲良くなってなかったし。

 

私がご飯に誘ったのも、もう会社辞めるからっていうのがあったんですよね。

次の会社へ転職するっていうのがあって

この人とちょっと仲良くなっておきたいなって思ったりもしたので

たぶん私が辞めたりとか転職しなければ、ご飯を自分が誘うこともなかったし。

 

夫が付き合いましょうって言ってくれたんだけど、それも同じ会社だったら、もしかしたら付きあいましょうって言ってなかったかもしんないなと思って。

他の会社に行くって分かってたから、言いやすかったのかなって思ったりとかね。

 

そんなこともあるので、仕事だけじゃなくて恋愛とか人間関係とかも、偶然の出来事によって出来たものなんだろうなって思って。

 

それで、その偶然がやっぱりそのこの道でよかったんだっていう風に、自分が持ってけるかどうかの違いなんだなーっていうのは、すごく思ったんですよ。

 

自分の当時のことを振り返って

不遇の時代っていうのはやっぱりありました。

なかなか自分が認められないような環境にいて

認められないなって思ったりもしましたし

そういうのが長く続くと、私ってあんまり仕事できないのかなとか思ったりとかね。

 

そういうのもあったんですけど

でもやっぱそこでそういう経験をしたからこそ、なんか次の何かていうのが見えてきたっていうのもあるんですよね。

 

だからいい波に乗ろうと思ってたって感じですかね。

 

キャリアを形成するっていうよりは、その偶然の出来事によって、思いがけないいい展開につながっていくんだろうなと思ってたので。

 

私もよく投資とかで波に乗ろうって話をしてるんですけど、それと同じと思ってて。

 

その自分のキャリアも、波に乗って行こうと思ってたんです。

どこに着くか分かんないんだけど、とりあえずいい方向に行くようにっていう風に、自分で願ってたりとか、ちょっと仕掛けていけばそれが出来るなって思ったので。

 

波に乗るっていうのを意識してましたね。

 

だから、予想できないものはそこまで予想してなかったっていう感じです。

 

今だったら例えば、今年の売り上げはどのぐらいにしようとか、どんなことをやろうとか、そういうのってある程度は描けるんですよ。

私はガチガチに決めないようにはしてるんですけど。

 

会社員の時は、ざっくりは描けるんですけど

営業目標とかあって、そこは達成するために動いてはいたけど、あくまで直近の話とかだけなんで、この先の会社の売上ってよりは、自分のキャリアっていうのはあまり考えられなかったので、とにかく良い波に乗りたいなんてのは意識してました。

 

そうだな、もし私が何かちょっとアドバイス的なことができるとすれば

 

望まない部署に異動してそこから早速転職サイトに登録して行動中って書いてあって、もちろんそれもいいと思います。

 

ただ、望まない出来事が多いと思うんですよ、会社員としてもしやっていくって自分が決めるのであれば。

 

望まない事がある、その度に転職しましょうってなっちゃうと、なんかそれでいいのかなっていう感じはするので、転職以外の選択肢があると思うんですよ。

 

だからそれは、与えられた環境の中でどうやってやっていくかっていうのをまず考えるって言うのをチャレンジしてみるといいかなとは思いますね。

 

料理で言うならば、自分が苦手な食材もちょっととりあえず料理して食べれるようにちょっと工夫してみるっていう感じで。

 

本当にいろいろ工夫して出来なかったら、次の転職とかもありだと思うんですけど、ちょっと壁にぶつかると転職っていうのを繰り返すと、これも例えば恋愛で言うと、ちょっと彼の嫌なとこ見つけたから別れるみたいな感じの考え方になっちゃうんですね。

 

その、受け入れられるんだったらやるけど受けられなくなった拒否するみたいな感じになっちゃうと、それこそキャリアがめちゃくちゃになっちゃう可能性があるんですよ。

 

だから、とりあえずオススメとしては

今いる環境でやりきるっていうのは結構大事にしたほうがいいと思います。

 

新しく自分に与えられた環境、その中で自分が最大限出来ることを考え尽くしてやり尽くす。

私も転職はしてるんですけど、転職する前はもういいって思えるところまで結構あがいたっていうのはあります。

 

だから、その誰かの言ってることとかに納得できなくて転職っていうより

その中でその与えられた環境の中で、自分がちゃんと意味を見出そうとして色々やったけど、いろいろやったからこそ違うってわかったって言ったら、次の道考えてもいいと思います。

 

最初はまずその与えられたものをうまく使えないかどうか、そこで波に乗れないかっていうのを考えてみることをお勧めします

という感じですかね。

 

人生はうまくいかないことはたくさんあると思います。

それは人間関係でも、仕事でも、お金でも、何でもそうだと思います。

 

でも大事なのは

そのうまくいかないなって思った時にどういう動きをするかっていうところ、どういう心の持ちようでいるかっていうのが、自分が一番試されることだと思います。

 

なので、あまりその辺を工夫してないと、他の転職とかしてもうまくいかなくなる可能性は結構高いんですよ。

 

やっぱ転職する時に転職理由って聞かれます。

転職するってことは、それまでいた環境に何かあったっていうことだと思うんですよ。

その中で自分がどういうふうに考えたか?とか行動してたか?は多分聞かれるので。

 

望まない部署に異動になったから転職しますみたいなだけだと、面接官の人も、自分の会社でも同じことが起こるのかなっていうふうに思っちゃったりするので、

そこは説明できるレベルまで、私も正社員として転職3回ぐらいしましたけど、そこは本当にロジカルに説明できるぐらいのレベルまで、転職回数は多いけどそれに勝る説得力ってのもちゃんと用意して行ったっていうのはあります。

 

転職回数が特に多い人ほど、そういうのがないと、今までの会社より良い環境とか良い条件とかっていうのは望めないかなって思うので、その辺りはちょっと気をつけとくといいかな、というふうに思います。

 

本日の回答は以上です。

それでは、またー!